●機械設計技術者へ推奨書籍●

題名:新・機械設計学 
     <設計の完成度向上を目指して> 

著者:大滝英征

出版社:数理工学社

価格:2200円

(書評)

 情報通信革命は、世界をより成熟社会へ向かわせる強力な武器となるといわれ、既存の産業構造、秩序が根本的に変えられつつあります。競争力を高めるため、製品設計・製造のあり方も従前とは大幅に変化されてきています。このような状況に的確に対処していくためには、設計の完成度を高めなくてはなりません。現在市販されている機械設計法に関する書を見てみると、殆どが機械要素設計法に絞られています。これは、歯車やねじといった機械要素について、その機構上の特徴や幾何学的寸法の相互間の関係について論及した設計法で、1900年代初頭にルーローが確立したといわれる方法を踏襲してきております。 しかし、現在では、製品が使用される環境、顧客の要望等が複雑化するにつれ、製品に持たせる機能も複雑化しつつあります。これに適切に対処するには、機械設計法に対しても、機構上の観点からだけでなく、経済的な視点や機能上の視点から改めて、見直す必要に迫られています。本書では、製品設計の根幹である「最適化設計手法」、「組み立て性評価手法」、「品質管理手法」をも組み入れるとともに、強度設計法、部品設計法等も新たな観点から述べています。また、設計では不確定要因が多いため、設計結果に逐一保証を与える必要性から、「設計の検証」のあり方をも述べています。
  以上のように、従来にない、斬新な内容となっており、一読をお薦めします。