「食と機械のワンダーランド」と銘打ち食品機械に関する大規模な展示会、2010FOOMA JAPANが、平成22年6月8(火)〜11日(金)の四日会期で開催されました。このFOOMA JAPANは、朝の情報番組やNHKテレビなどでも紹介されるほどの展示会で、毎回食に関する珍しい機械やシステムが紹介されています。食品機械のトレンド調査などを兼ねて見学に行ってまいりました。 |
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会場は東京有明、東京ビッグサイト東ホール全館 |
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広大な東京ビッグサイトの東ホール全館を借り切って開催される、まさに国際規模の食品機械関連展示会です。国内食品関連企業はもちろん、外国企業のブースも多数出展していました。景気が今ひとつの状況だからこそ、先手を打つという姿勢を見せる企業が多いのかもしれません。
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ホールごとに色分けされた
わかりやすいエリア表示
3ホールは「青」
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4ホールは「オレンジ」 |
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熱気あふれる展示会場。実際に食べ物を作り出す機械から、それらを包む包装資材や機械。さらには食品工場の経営システムを運営するコンピュータや工場内の衛生設備まで。なかでも、焼きたてのどら焼きや、焼きたてのパンを振舞うブースには長い行列ができて来場者の人気を博していました。実際に食べられないのが残念でしたが、あられに海苔を巻く機械、大量のたまねぎの皮を剥く機械など、通常は工場の中でしか見られない大掛かりな機械なども人目を惹く存在です。
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非常に大掛かりな機械を展示しているブースも |
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屋台をイメージさせるブースなど
見ていて飽きません |
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ホールの外に設置された特別企画展示も
好評のようです |
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何しろ広大な敷地に広がるブース、じっくり見ようとすればおそらく4日間の会期を費やしてしまいそうです。適当に休憩をはさみながら見学でないと疲れてしまいます。休憩がてら東ホールのテラスに出ると、再開発が進む東京湾臨海エリアが一望できます。海の上には建設中の東京湾臨海大橋が。ちょっと変わった姿の吊橋は、二頭の恐竜が頭をつき合わせているようだ、と一部で話題になっているようです。 |
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恐竜(?)と呼ぶには少々疑問の残るかたちかも(笑) |
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女性タレントのトークショーなども企画され、全体的にとても華やかな展示会でした。景気が悪くなると展示会出展のコストを切り詰める、という考え方もありますが、逆にPRに力を入れて新規顧客を開拓しようと前向きに考えている出展企業が多いということなのかもしれません。各ブースの商談コーナーを覗いてみると、ブース担当者とユーザーが真剣に話しこんでいる姿も多く見受けられました。「良いものであれば不景気であっても売れる」そんな場面だったのかもしれません。 |
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帰路には早くも次回開催の案内が |
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以上、活気にあふれる展示会を見学したことで、日本の産業界の底力を実感した次第です。新しいことに挑戦しようとするチャレンジスピリットは、戦後の日本経済成長を押し上げましたが、現在のものづくり現場にもそれは脈々と受け継がれているようで、大変心強く感じました。
専門分野以外の展示会などに足を運んでみると、思わぬアイデアや発見に出会えるかもしれません。展示会見学のチャンスがあれば内容にこだわらずぜひ見学をお勧めしたいと思います。
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