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機械設計技術者1級試験合格者インタビュー
平成12年度 1級合格
日本発条 研究開発本部 第三開発室 主任
重松 良平 氏
 ──機械設計技術者試験制度をお知りになったきっかけ、また受験された動機について教えてください。

重松:私の会社では、昨年度より人事考課書類の項目に「年度の自己啓発目標」の記述が必要となりました。そこで、その欄を埋める適当なものとして機械設計の資格を探しているときに、この試験制度を知りました。昨年度は2級を受験しましたが、勉強する過程において自己のレベルアップに大変有用でしたので、今年度はその継続として1級にチャレンジしようと考えました。

 ──工業会が主催した受験講習会を受講されましたか?

重松:講習会は受講しました。試験の出題範囲は多岐にわたるので、それぞれの科目の出題傾向がわかる講習会は受験合格のためには近道であると思います。また、講師の方が見せるさりげなく要点を掴んだ問題解法はスマートであり、私にとって大変参考になりました。

 ──試験の難易度はいかがでしたか?

重松:率直な印象は、過去問題よりも難しかったように思いました。問題数が多いことに加えて、計算問題は一捻りしてあり、穴埋め問題も熟考を要しました。総じて解答のスピードと正確性を要求されました。小論文は最も時間に余裕がなく、ほとんど推敲ができなかったことを憶えています。自信がありませんでしたので、合格できて大変嬉しかったです。

 ──受験にあたって実行した勉強方法は?

重松:1級試験では、特別な勉強はしていません。昨年度の2級受験の際自分で作成した10枚程の虎の巻資料を眺めることと、繰り返し試験問題集を解くことです。
小論文対策も、出題傾向をつかんで実際に数回書いてみただけでした。ただし、昨年の2級試験では、私の部署に同じ2級受験者がいたためその者と二人で勉強会を開きました。一週間に一度、会社定時後の数時間をそれにあてました。教本は2級通信教育講座のテキストと試験問題集のみです。
試験の半年くらい前から1か月前までは、お互いに別々の問題を予習しておき当日教え合う形で学習しました。機械要素から始めて、応用総合までの全ての科目を順番に計3〜4回解きました。(1〜2回では、そのとき理解したつもりでも後日忘れていました)試験1か月前からは、各自の単独勉強としました。私は、自分の弱点を理解するため上述した虎の巻資料を作成しまとめることに努めました。

 ──受験を考えている技術者の方に対して何かアドバイスがあれば教えてください。

重松:1級試験合格には、2級+αの基礎知識と問題解答のスピードと小論文の文章作成力が必須事項だと思います。また、問題集や教科書に出ていないことも問われますので、その人の実務経験の有無が合否のエッセンスになると思います。受験される方は、ぜひ頑張ってください。

 ──1級機械設計技術者として、これからの抱負があれば教えてください。

重松:試験合格をゴールとせず、ライセンスを持つ技術者として相応しいように積極的に日々努力していきたいと思っています。また、同輩後輩の機械設計者のレベルが上がるように、あるいは来年度以降の1,2級受験者の合格対策として、資格を活かした勉強会なども行なっていきたいと考えています。

 ──どうもありがとうございました。



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