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機械設計技術者1級試験合格者インタビュー
平成12年度 1級合格
横山設計事務所 代 表
横山 誠人 氏
 ──機械設計技術者試験制度をお知りになったきっかけ、また受験された動機について教えてください。

横山:雑誌「機械設計」(日刊工業新聞社)誌面で知りました。平成11年度に3級、2級を受験し、今回は順を追って1級を受験しました。学業を離れてからだいぶ経ったので、機械設計に携わる者としてベースとなる部分を見直すよい機会と考えました。

 ──工業会が主催した受験講習会を受講されましたか?

横山:受講しました。2級受講時の経験から、受講前に試験問題集に一通り目を通し、それぞれの問題について自分のよく理解できない部分を認識しておくようにしました。講義の進行が比較的速いので、これから受講される方は、講習会を有意義にするための工夫をされると良いと思います。講義の内容自体は勉強に大変役立ちました。

 ──試験の難易度はいかがでしたか?

横山:受験準備のために試験問題集を解いてゆく中で、一つひとつ理解していくという状況でした。試験自体は問題集と比較的類似した出題ですので、そういった意味での受験対策は概ね可能な難易度だと思いました。ただし、問題を解くスピードを要求されますので、時間内に解答をまとめるのは私にはなかなか大変でした。また、70分間で1500字の小論文を書くということは、改めて大変なことであることを認識させられました。

 ──受験にあたって実行した勉強方法は?

横山:試験問題集を解いて、自分なりの解答ノートを作成しました。その作業の中で覚えなければならない事項(公式や計算手法、考え方)について重点項目ノートを別に整理してみました。
小論文については、過去に出題された項目について何例か解答例を作ってみました。また、出題のありそうな事項をいくつか予想して、どのように対応するか、おおまかな道筋だけは考えておくようにしました。

 ──受験を考えている技術者の方に対して何かアドバイスがあれば教えてください。

横山:機械設計に携わっている方でも、日常業務の中ではいつも比較的類似した設計課題に取り組むケースが多いのではないでしょうか。そうすると、どうしても普段関わらない分野や、基本的な事項などについての認識が低くなってきてしまうように思います。資格としての意味とはまた別に、この辺でもう一度勉強してみようと思われている若手機械設計者の方にぜひお勧めします。

 ──1級機械設計技術者として、これからの抱負があれば教えてください。

横山:機械設計の分野では建築設計等の分野と異なり資格で技術水準を認定する習慣があまりありません。その範囲の広さゆえなかなか難しい事だとは思われますが、機械設計技術者認定制度の目的に記述されているように、この制度が広く社会的に認知される事の意味は大きく、工業会の取り組みに期待をしております。また、日本機械設計技術者クラブ等にて多くの設計者の方と繋がりがもてれば、と考えています。

 ──どうもありがとうございました。



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