(社)日本機械設計工業会ホームページ
平成17年度


金森新東(株) 設計部  
村井 哲一 氏
 ── 機械設計技術者試験制度をお知りになったきっかけ、また受験された動機について教えてください。

村井:会社で受験者を募集しておりました。



 ── 工業会が主催した受験講習会を受講されましたか?

村井:受講しておりません。



 ── 試験の難易度はいかがでしたか?


村井:手も足も出ない、というほどの難しさではないというのが第一印象でしょうか。ただ、出題のしかたに癖があり、素直に学力が反映されない部分があるようにも見受けられます。具体的には、材料力学の問題で応用線図に関する問題が出題されたり、機械材料の問題で化学材料(プラスチックやポリエチレン)に関するものが出題されました。機械設計技術者には少々なじみが薄く、純粋な力量が反映されないのではないか、といった心配を少々感じました。



 ── 試験勉強にあたって実行した勉強方法は?

村井:私の場合は問題集のみです。



 ── これから1級受験を考えている技術者の方に対して何かアドバイスがあれば教えてください。

村井:問題集を3回ほど繰り返せば何とかなると思います。ただし、先に申し上げましたが癖のある問題にぶつかるとお手上げ状態になりますのでそのあたりは注意が必要ですね。
また私の場合、運良く学生時代に使った書籍を残していたのと、近所の大学を利用することができたのですが、問題集の問題を解くときに参考書、専門書類をどのように確保するかネックになるかもしれません。




 ── 1級機械設計技術者として、これからの抱負があれば教えてください。

村井:正直に申し上げると資格と実務は別物だと思っております。履歴書を飾る項目としては目を引くものになるかもしれませんが、資格の活用までは認知度その他まだまだ改善する余地があるように思います。今回の受験勉強で知識の復習や弱点の洗い出しができ、その点は有意義でした。自分の弱点分野をもう一度見直してみるよいきっかけになりました。


 ── どうもありがとうございました。