平成21年度 1級合格者インタビュー 2

2010.4.13 掲載

(株)ダイフク AFA事業部 機械設計グループ 保田 貴文 氏

── 機械設計技術者試験制度をお知りになったきっかけ、また受験された動機について教えてください。

保田:試験制度の存在は入社後に知りました。弊社では毎年数名の社員が試験にチャレンジしています。機械設計技術者試験は、機械技術系社員にとっては社内でほぼ必須の資格として位置づけられるようになりました。



 ── 工業会が主催した受験講習会を受講されましたか?

保田:受講しておりません。



 ── 試験の難易度はいかがでしたか?


保田:難易度というよりも出題形式が大きく変化したように感じました。機械総合基礎では、作図ではなく検図能力を問う形になっていました。選択科目では産業機械を選びましたが、基本的な能力を問いながらも設問は幅広い知識を要求されているように思いました。



 ── 試験勉強にあたって実行した勉強方法は?

保田:第一時限(設計管理、設計総合基礎、環境経営)については日常業務に直結した内容なので特に勉強はしていません。第二時限に関してはとにかく過去問題をこなしました。しかし特に今回は、過去問題になかった出題が多く、こうして終わってみた感想としては過去問題だけでは不十分だったな、というのが正直な感想です(笑)。第三時限については、過去問題を分析してテーマを絞り、自分なりにいくつか考えておいたのですが結局こちらも的が外れてしまい、その場で考えることになりました。



 ── これから1級受験を考えている技術者の方に対して何かアドバイスがあれば教えてください。

保田:業務に直結した試験問題も多いので、まずは日頃の業務を着実にこなしてゆくことが大切ですね。それにプラスして過去問題と、さらに問題集を一冊付け加えるとベストな分量になるのではないでしょうか。1級試験は小論文がありますが、こちらはさまざまな出版社から出されている「小論文の書き方」などの文献を一冊入手して、短時間のうちに書くというテクニックを身につけると良いでしょう。試験に臨む心構え、ということになりますが、あきらめずに最後の一秒まで集中して問題を解くことだと思います。



 ── 1級機械設計技術者として、これからの抱負があれば教えてください。

保田:今回、試験対策として学習を進めましたが、機械設計技術者として学ばなければならないことはまだまだ多いと思います。これを機会にして、日頃からコツコツと勉強を続け、さらに知識を広げる努力をしてゆきたいと思います。



 ── どうもありがとうございました。