平成21年度 3級合格者インタビュー 3

2010.4.8 掲載

株式会社ケーイーシー 技術部  鈴木  誠 さん

── 機械設計技術者試験制度をお知りになったきっかけ、また受験された動機について教えてください。

鈴木:現在勤務する会社に入社したとき、この試験制度があることを初めて知りました。またわが社では機械設計技術者試験受験に対する支援を行なっていたこともあり、受験を決めました。



 ── 受験のための講習会(工業会主催、学校その他主催)を受講されましたか? 受講された方は、その講習会が役立ったかどうか教えてください。

鈴木:受講しておりません。



 ── 試験の難易度はいかがでしたか?

鈴木:計算問題が多く、非常に難易度の高い内容だと思いました。ただ、一方で問題を解くためには幅広い知識が要求されており、受験者がどのような分野に進んだとしても役に立ってくれる、洗練された問題だと思います。



 ── 試験勉強にあたって実行した勉強方法は?

鈴木:基本的には参考書と過去問題(五年分)に何度も取り組み、解けない問題がなくなるようにしました。参考書としては機械設計技術者試験準拠 機械設計技術者のための基礎知識を使っています。特に計算問題は時間を掛けて理解できるまでじっくり取り組み、逆に暗記を要する問題は時間を掛けるのではなく、全体で何度も繰り返す方法をとりました。
特に試験に向けた取り組みという訳ではありませんが、社内で技術者として知っておくべき知識を教えてもらったことが試験においてもとても役に立ってくれました。



 ── これから3級受験を考えている技術者の方に対して何かアドバイスがあれば教えてください。

鈴木:高校受験や大学受験と性格が異なり、機械設計技術者試験は落とすための試験ではないと考えられます。入学試験では順位によって合否が決まりますが、この試験は自分の力で一定ラインを越える必要があります。そのためにもライバルは自分自身である、と考えて常に知識を身につけてゆく姿勢と気持ちが大切だと思います。



 ── 3級機械設計技術者として、これからの抱負があれば教えてください。

鈴木:具体的な活用ということは考えていませんが、身につけた知識は今後の業務で活かす機会がたくさんあると思います。特に理論に基づいた計算は技術者としての基本です。お客様に対して、経験的なデータを提示するばかりではなく、理論的なデータをお見せすることで納得いただきながら仕事を進める。そんな大きな信頼を寄せていただける技術者になりたいですね。




 ── 受験資格の実務経験年数に達した時、2級試験、1級試験にチャレンジしてみたいと考えていますか?

鈴木:現状に満足することなく2級、1級にチャレンジしてゆこうと思います。試験に挑戦することは、合否に関係なく常に自分を磨き続けるきっかけになってくれるのではないかと考えております。


 ── どうもありがとうございました。