平成22年度 1級合格者インタビュー 1

2011.3.29 掲載

セイコーエプソン株式会社 IJ要素開発部 
萩原 寛之 氏

 ── 機械設計技術者試験制度をお知りになったきっかけ、また受験された動機について教えてください。

萩原:自己啓発になる物が何かないかとインターネットで検索していたところこちらの試験制度に出会いました。設計エンジニアとしてのスキルアップを目指して挑戦してみました。今年は特に技術士の2次試験を受験予定ですので、そちらの対策にもなると考えました(特に小論文)。



 ── 受験のための講習会(工業会主催、学校主催など)を受講されましたか?

萩原:受講しておりません。



 ── 試験の難易度はいかがでしたか?


萩原:設計管理の問題傾向が変わったようで正直焦りました(笑)。環境問題が記述式になっていたのでより応用力が試される試験になったと感じます。



 ── 試験勉強にあたって実行した勉強方法は?

萩原:過去問題を6年分解いてみました。自分で正解が導き出せるまで復習しました。2サイクルは全ての問題に当たったと思います。公式など覚えきれない物は暗記ノートを作り、試験直前までチェックを続け、小論文は技術士2次試験の論文の書き方を参考にして、回答練習を繰り返しました。時間的には3.5か月くらい、主に土、日を使って勉強を進めました。
各年度版の機械設計技術者試験問題集以外で、参考になった書籍を挙げておきます。

 ・ 「機械系公式集」 中嶋 登著 工学社
 ・ 「機械力学―考え方解き方 わかりやすい機械教室」 小山十郎著 東京電機大学出版局
 ・ 「新制度対応技術士第二次試験「機械部門」完全対策&キーワード100」 Net-P.E.JP著 日刊工業新聞社



 ── これから1級受験を考えている技術者の方に対して何かアドバイスがあれば教えてください。

萩原:設計管理は、新聞や白書などで環境問題の知識を増やしておいたほうがいいでしょう。またコスト見積もりの方法についても再確認しておいたほうが良いようです。普段の実務を知識化したり、手法の技術的裏づけを取っておくことが必要だと思いました。選択科目については過去問題に当たっておくことで対応可能だと思います。私は産業機械を選択しましたが、普段は情報機器の製品設計をしているため、産業機械特有の知識は過去問題を解くことで得られたと思います(三相かご型誘導電動機の出力軸回転速度など)。
 小論文についても、時間を計って過去に出題された課題で実際に文章を作ってみると良いでしょう。




 ── 1級機械設計技術者として、これからの抱負があれば教えてください。

萩原:次は技術士試験の二次試験にチャレンジしたいと考えています。今回、機械設計技術者試験の勉強のなかで、自分に不足している知識や忘れていた知識を洗い出せたことは大きな収穫です。普段の業務では使っている知識も偏ってしまうため、いざ使おうという段階で忘れていたりするものです。今回の試験対策を通じて体系的に基本を勉強しなおすことになり、自身のスキルアップに繋がったと実感しています。
 資格そのものを活用する場面はあまりないと思いますが、勉強のきっかけになり、また自分が一定レベルの知識を有していることが証明できたことは大きな自信になりました。今後もこれに満足することなくスキルアップに取組み、本業の仕事のなかで良いアウトプットを生み出してゆきたいと思います。




 ── どうもありがとうございました。