平成25年度 1級合格者インタビュー 

2014.2.26 掲載

A.A 氏
名前、所属等記載がありませんでしたが参考として掲載します)

 ── 機械設計技術者試験制度をお知りになったきっかけ、また受験された動機について教えてください。

A.A:10年ほど前に2級に合格、その4年後に1級を受験しましたが撃沈。その後は子育てなどもあり試験制度自体を忘れておりましたが、このままでは失敗した受験料をどぶに捨てたことになってしまう、と考え直し、受験料回収の意味も込めて一念発起、再チャレンジを決めました。



 ── 受験のための講習会(工業会主催、学校主催など)を受講されましたか?

A.A:受講しておりません。



 ── 試験の難易度はいかがでしたか?


A.A:昨年よりは多少易しかったかもしれませんが、私自身の出来はあまりよくなかったかもしれません(笑)。



 ── 試験勉強にあたって実行した勉強方法は?

A.A:過去問題の研究がメインです。前回の試験で使っていた問題集、それに加えて工業会ホームページに掲載されている過去問題を使いました。その他参考書としては、

  ・機械実用便覧(丸善)
    → 機械全般に渡りまとまっているので試験に限らず実務でもお勧めできます。

  ・再入門・材料力学 基礎編 (ものづくりの教科書)
  ・再入門・材料力学 応用編 (ものづくりの教科書)
  ・再入門・材料力学 実践編 (ものづくりの教科書)
    → 数式を並べるだけの一般的な教科書と異なり分かりやすい良書です。

  ・理科系の作文技術 (中公新書 (624))
    → 小論文対策にとどまらず、普段の業務文書作成にも役立ちます。小論文はぶっつけ本番は危険です。ぜひとも書く練習をお勧めします。




 ── これから1級受験を考えている技術者の方に対して何かアドバイスがあれば教えてください。

A.A:2級に合格した技術者の皆さんへのメッセージは『必ず受験していただき、そして合格を勝ち取ってください』ということになりますでしょうか。試験問題は、携わっておられる実務と異なる分野があるとは思いますが、そういった専門分野以外の試験問題に取り組むことで技術者としての視野は広がるものだと思います。



 ── 1級機械設計技術者として、これからの抱負があれば教えてください。

A.A:機械設計技術者試験制度は、まだまだ世間に認知されているとは言い難い状況です。主催団体としても認知度アップを切にお願いするところです。単純に比較できないかもしれませんが、一級建築士合格者はここ数年、毎年4000人程度、これに対して機械設計技術者試験は30~40人です。潜在的には建築士試験と同数、もしくはそれ以上の受験対象者がいるのではないでしょうか。1級直接受験や、試験料金値下げ、成績通知など試験制度の周知に繋がることは積極的に検討して欲しいと思います。1級機械設計技術者としての抱負とはちょっと違うかもしれませんが、試験制度がより良いものになってくれることを望んでおります。



 ── どうもありがとうございました。