試験Q&A

機械設計技術者試験ってどんな試験制度?

機械設計技術の能力認定制度を求める声は、業界内でもかなり古くから挙がっていましたが、現実問題として、「機械設計」という業務には多岐にわたる分野が存在しています。そのような中で、機械設計に関する全般的な技術を判定すること自体が非常に困難であり、検討はおこなわれるものの具体化するには至りませんでした。

しかし、資格制度の必要性と業界内の強い要望もあり、平成元年からの5年間、改めて日本機械設計工業会において制度実施の検討がなされました。この検討は、学識経験者や設計関係者により組織された調査研究部会が中心となりました。また、併せて機械産業界に属する企業に対しても調査が行なわれ、資格制度発足が技術者のスキルアップにつながり、機械設計技術者の社会的評価の向上が期待できる等の意見が大多数を占め、有用性が改めて確認されたのです。

これらの検討結果を踏まえ、所管官庁となる通産省(現:経済産業省)の指導のもとで認定試験制度の内容、実施体制、諸準備が整えられ、平成7年度に第1回試験(1,2級)が実施されました。また、平成10年度からは、受験資格に実務経験年数を必要としない3級試験制度も発足し、ベテランの機械設計実務者から機械設計を志す学生まであらゆる年代をカバーする試験制度として整備されました。

今までどれくらいの受験生が試験を受けているの?

平成7年度から26年度までの20回の試験で、1級 2,792名、2級 9,515名。また、1, 2級から遅れてスタート(平成10年度より実施)した3級試験では、26年度までに25,944名と、後発である区分にもかかわらず、1,2級各志願者総数を大きく上回る方が受験されています。

合格率はどれくらい?

1, 2級試験では4~5割程度、3級試験では2~3割程度となっています。3級試験の合格率が低い要因としては、学生の方が多く日常の学習で忙しいのか、受験対策が万全でない方が多いようです。目的意識をもって、いかに継続的に学習を続けられるかが鍵のようですね。(補足:平成17年度から、3級試験ではマークシートが採用され合格率は上昇傾向が見られます)

3級試験問題レベルとしては学生の方も十分に対応が可能なものと思われます。当Webサイト上で掲載している試験合格者インタビューでは、合格者の方々の体験談が掲載されており、試験対策に役立った参考書類も紹介されていますのでこれから受験しようと思っている方には参考になると思います。

試験に合格すると何かメリットがあるの?

この試験制度は、建築設計などのように資格を持っていなければ従事させない、といった性格のものではありませんし、それを目的としているものでもありません。機械設計という業務は、特に資格を要しませんので誰でもその業務を行なうことが可能です。このように誰にでもできてしまう機械設計という業務に対し、統一的な技術水準の目安を設けることがこの試験制度の趣旨です。

受験資格に実務経験が不要な3級試験では、問題レベルも学生の方々が十分に対応することが可能でしょう。当Webサイト上で掲載している試験合格者インタビューでは、合格者の方々の体験談が掲載されており、試験対策に役立った参考書類も紹介されていますのでこれから受験しようと思っている方には参考になります。

具体的な試験レベルについてはこちらをご覧いただくとして(各級試験過去問題)、合格者が相応のスキルを持っていることがお分かりいただけると思います。「公的な資格ではないから合格しても意味がない」といった批判的な意見を頂戴することがありますが、多数の技術者・学生の方が受験されている現状も同時に判断材料としていただければと考えております。

各企業の合格者に対する扱いはまちまちですが、資格取得に積極的な企業や、資格手当てを給付する企業なども多くなっているようです。これらの対応は、技術者個人に対する試験制度の実際的な効果のひとつと言えるでしょう。

また、機械系資格の頂点ともいえる国家資格である「技術士補」「技術士」を目指す方にとっても、難易度の差が大きいこの二つの差を埋める点で、機械設計技術者試験が良い橋渡しになるといったご意見を、実際に技術士と機械設計技術者試験1級資格の両方をお持ちの技術者の方からいただいていいるところです(参照:特別インタビュー企画「技術士から見た機械設計技術者試験」)。

受験対策法にはどのようなものがあるの?

受験予定者を対象にしたJMC(日本機械設計技術者クラブ)主催受験講習会がありますが、開催地域によって実施の有無、実施級などが変わってきますので、ご確認ください。

なお現在は、問題集や各種教材を使って独学で学習されるスタイルがスタンダードになっています。教材・参考書籍には合格者インタビュー時に合格者の方がおすすめされていた教材や参考図書を集めました。これから学習を始める方には有益な情報ばかりですのでぜひご覧ください。

2級試験対策に関しては日刊工業新聞社で2級合格対策通信教育を実施していますので、受験講習会が開催されない地域の方や、基本からじっくり学習を進めたい方にはお勧めです。

3級試験対策としては、過去問題の研究(ホームページ掲載・3級問題集)をメインとして、教材・参考書籍に記載されている参考書などで勉強されるとよいでしょう。現役の学生さんであれば、日ごろの学習が試験対策に直結することも多いようです。

受験講習会を実施していない地域があるけど、受験講習会を受けなければ試験を受験することはできないの?

受験講習会参加と試験採点は全く関係ありません。受験講習会は、受験予定者が自発的に試験対策として参加いただくものです。受験講習会を受けなくても受験することに何ら問題はありません。逆に、受講したからといって点数加算等の措置が取られることもありません。

地域によって実施にばらつきがあるのは、受験者の勉強方法が問題集を使った独学スタイルに移行するなかで、その地域において参加者の減少が見られた、などが主な理由で、状況の変化による「発展的取りやめ」といった位置づけです。

試験制度発足時は、適切な受験対策用教材がなかったこともあり、試験実施地域で受験講習会を開催する意義がありました。しかしながら、現在は過去問題集や参考書籍その他が充実し、受験講習会のニーズも徐々に小さくなっていったという経緯があります。

この試験は国家試験なの?

いいえ、違います。機械設計技術者試験は、(一社)日本機械設計工業会の独自の試験です。この種のお問い合わせは、非常に多いのですが、機械設計技術者試験は、国家試験ではありません。また、いわゆる公的試験でもありません。

試験制度発足当時、当団体自体が経済産業省が所管する公益法人だった(現在の所管は内閣府)ということで、混同される方が多かったかもしれません。

国家試験や公的試験のように誤解させ、資格取得に掛かる費用を詐欺的に騙し取るような悪質な資格商法と混同や誤解をされないよう、問い合せをいただいた場合は「国家試験、公的試験ではありません」と明確に説明しております。

ちなみに、国家試験はその試験実施を法律で定められています。例えば司法試験は「司法試験法」によってその実施が規定されています。

公的な認定は考えていないの?

機械設計技術者試験制度設立時から、公的認定の取得は私たちの悲願でもあります。

ただ機械設計技術者試験を国家試験とするには法律を作る必要があり、あまり現実的な方向性とは言えません。そこで、私たちは、試験制度設立当初から公的認定取得に向けて各方面で努力を続けてきました。

試験制度実施当初からの公的認定に関する動きについては、当団体の上田副会長(当時)がKISETU No.41に寄稿しておりますので、私たちがどこに向って試験制度を立ち上げたかご一読いただければと思います。

合格証書・ライセンスカードを紛失したので再発行してもらえますか?

どちらも再発行の依頼を受付けておりますが、他の試験と混同されて実際は受験していなかったという案件が増えています。受験実績を調べるためには、保管倉庫から受験願書を取り寄せて調べるなどの費用と労力が発生します。従いまして原則として再発行の依頼時は①受験番号もしくは②合格番号必須とさせていただき、①②のいずれか+氏名・電話番号・連絡先メールアドレス・送付先住所・再発行を依頼する品物(合格証書orライセンスカード)を明記し申込んでください。

物品作成費用として、合格証書は1,500円、ライセンスカードは2,000円で承ります。なお、ライセンスカードはお申し込みから2, 3週間程度でお送りできますが、合格証書は名前その他に筆耕が必要となりますので、お申込みからある程度の時間が必要になりますので、予めご了承ください。

また、受験番号、合格番号ともにご不明の場合は、大変恐縮ですが、合格証書やライセンスカードの作成費用とは別に、調査料金2,000円を事前にご納入いただいたうえで調査開始となりますので、予めご了承おきください。合格実績が判明した段階で、さらに合格証書、ライセンスカードの作成費用が別途掛かりますことも、予めご承知おきいただいた上での依頼をお願いします。なお、当然ですが合格実績その際の連絡必要事項は、・(分かれば)受験年・受験級・受験地・氏名・電話番号・連絡先メールアドレスを、必ず文書にて(メール、FAX、郵送)送ってください。依頼があった時点で、調査料金の振込み先などをご連絡いたします。

再発行依頼はメールもしくはFAX(03-3639-3006)でお願いします。

試験に持ち込める物は?

試験に持ち込める物は下記のとおりです。受験される方に送付される受験票にも記載があります。

  • 受験票
  • 鉛筆(HBまたはB限定。シャープペンシル可)
  • 鉛筆削り(電動式は使用できません)
  • 消しゴム
  • スケール、三角定規、分度器、中コンパス
  • 関数電卓(持参必須)
    設問に関数電卓を使用することが前提となる問題がある場合があるので、1,2,3級とも、関数電卓を用意してください。忘れた場合の貸与はありません、また試験中の電卓の貸し借りはカンニングと見なされる場合があるので十分注意してください。なお、試験に持ち込むことができる関数電卓は単体機能の物のみで、携帯電話、スマートフォン等の電卓機能は使用が認められないので注意してください。
  • 腕時計

資料、テキスト類の使用は一切できませんので、試験開始時には、必ずかばんの中にしまうようにしてください。

試験の時間割を教えてください

試験概要と出題科目に実際に実施された時間割を掲載しております。参考になさってください。ただし、実施年度によって多少変わる場合もあります。なお、お届けする受験票には、その年度の時間割が明記されております。

1,2級試験には実務経験が要求されるようですが、願書提出時にそれを証明する書類が必要ですか?

実務経験の記載は自己申告ですので、証明書類は必要ありません。ただし、合格しても虚偽記載が発覚すると資格を取り消される場合がありますので、注意してください。

実務経験年数の考え方のポイントとしては、現在の年度「+1」年3月末日時点の(あくまでも「予定」で構わない)実務経験年数で考えれば良い、という点になります。

受験資格に国籍は関係ありますか?

受験者の国籍は問いません。ただし問題と解答については日本語での表記(採点対象となる解答)のみとなります。

1,2級の場合に必要となる最終学歴は、外国の方の場合は、「日本の学校制度に当てはめれば」という考え方で対応する学歴を考えていただければ結構です。(例.外国の工学系大学を卒業されている場合は、「工学系大学卒業」の区分で考えてOKです)

受験料支払いの郵便局払込票、郵便局のATMに入れたら領収書ではなく、利用証明書が出てきました。構いませんか?

大丈夫です。受験料の納入が確認できればATMの利用証明書でももちろん構いません。原本は大切に保管して、コピーを工業会宛に送ってください。

会社で受験料を補助してくれるそうです。その際、払込みをした書類(郵便局払込み票の領収書、ATM利用証明書)の原本が必要だと言われました。コピーでも構いませんか?

むしろ原本はご自分で大切に保管していただき、工業会宛に受験料納入を証明する際は、コピーをしたものをお使いください。