平成25年度 1級合格者インタビュー 

2014.8.26 掲載

井関農機株式会社 池田 泰信 氏

 ── 機械設計技術者試験制度をお知りになったきっかけ、また受験された動機について教えてください。

池田 :過去に勤務していた会社で受験を奨励しており、在職中に2級を取得していました。機械を設計する為の技術計算を個人資料としてまとめる機会があり、どうせならと思い、1級を受験しました。

 ── 受験のための講習会(JMC主催、学校主催など)を受講されましたか?

池田 :受講していません。

 

 ── 試験の難易度はいかがでしたか?

池田 :問題自体は難しくありませんでしたが、試験範囲が広いので全部を復習する余裕は無く、ある程度はヤマを張りました(笑)。また、小論文は装置メーカーでの機械開発経験などもあり、課題を選ぶのに苦労はしませんでした。

 ── 試験勉強にあたって実行した勉強方法は?

池田 :過去問と"設計現場力25のポイント"を勉強の資料として活用しました。過去問の中には、実際の設計業務に役立つ、他の参考書などでは取上げられていない良い問題がたくさんあります。今年の計算問題は物理のひっかけ問題みたいな印象を受け、少し残念でした。試験には合格しましたが、これからも毎年良い問題を見つけたら解いていきたいと思います。

 ── これから1級受験を考えている技術者の方に対して何かアドバイスがあれば教えてください。

池田 :機械設計はどの会社も長時間労働で、勉強の時間を捻出するのも難しいと思いますが、試験勉強は"感覚"による設計ではなく、計算による確かな設計を行うキッカケになると思います。また、自分達が学生時代には無かった新しい理論なども織り込まれており、良い発見ができます。

 ── 1級機械設計技術者として、これからの抱負があれば教えてください。

池田 :本来の機械設計技術者とは、ただ図面が書けるだけでなく、ものづくりにおいて企画の初期段階より、各部署をまとめ上げるリーダーができる者だと考えます。海外工場の立上げ等に関わっていきたいので、生産技術の知識やコミュニケーション力を鍛えて、国外でも通用する機械設計技術者になりたいと思います。

 ── ありがとうございました。